一つの真実より、もう一つの側面を ーくらべるニュース

フクロウは飼いやすい?飼いにくい?

  • 飼いやすい!
  • 飼いにくい!


記事の信頼性

ペットといえばワンちゃんやネコちゃんだと思っていませんか?

実は最近、犬や猫以外の動物を「ペットにしたい!」という需要が増えてきているんです。

その中でも抜群に人気なのが鳥、特にフクロウ達が大人気♪

今回は元フクロウカフェ店員がフクロウの飼いやすさについてまとめていきます!

インプリントってなあに?

日本でフクロウを飼育する場合はまず、WC(Wild Caught:元野生個体)とCB(Captive Bred:繁殖個体)から選ぶ必要があります(犬や猫だと通常CBしかいませんから、表記がないことが多いです)。
WCの場合、厳しい自然の中「敵」と認識しているのは人間も含まれます。ですから、ペットとして慣らすのはプロでも難しいです。
ただ、WCだったとしてもインプリントされている若い個体なら十分ペットとしての可能性を秘めています!

インプリントとは何でしょうか?

孵化してから巣立つまでの間に見聞きする親・兄弟像を同種として認識し、やがて性の対象にまで刷り込まれる現象のこと

藤井智之著『フクロウ完全飼育』より引用

CB個体はその飼育環境からインプリント個体が多いですが、飼育を検討する際には念のため確認しておくといいでしょう(CBでも繁殖用個体は非インプリントです!)。

面白くって可愛いのに意外と飼えちゃう?!

フクロウのペット人気が上がってきた理由として、前述したインプリント個体が増加し、飼育方法が充実してきたからに他なりません。

数年前、フクロウを飼育するとなると大きな禽舎で飼っている人が多くいました。
ですがインコやオウム類を主とする「コンパニオンバード」人気が過熱するにしたがって、フクロウもその資質に注目されるようになりました。

鳥がお好きな方ならフクロウカフェが思い浮かぶかもしれませんね。
実際ほとんどのフクロウカフェでは生体販売をしており、その子のお世話をしているスタッフに生の飼育方法を聞くことも出来ます。
また、飼育ハードルになりがちなメンテナンス(ペットのフクロウは爪やクチバシを定期的に適切な長さにする必要があります)も購入したお店で行えることが多いです。

ウズラやヒヨコ、マウスなど特殊な餌や飼育用品の多いフクロウですが、最近ではインターネット通販で海外の用品も取り寄せることが出来るようになってきました。
とはいえ、自分で餌をさばいたり、簡単なパーチ(止まり木)なら修繕できるに越したことはありません。手先が器用で勉強熱心なあなたなら、フクロウは最高のパートナーになってくれるでしょう!

こんなに可愛くて賢いフクロウ!(ちなみにこのべた慣れの子はベンガルワシミミズクですね。)
意外と飼いやすい動物と言えるのではないでしょうか。

ペットといえばワンちゃんやネコちゃんだと思っていませんか?

実は最近、犬や猫以外の動物を「ペットにしたい!」という需要が増えつつあり、特にフクロウが人気のようです。

ですが安易に飼ってしまうと想像した以上に管理が大変で、最悪飼育放棄に繋がることも…。

今回は元フクロウカフェ店員がフクロウの飼いにくさについて正直にお伝えします。

猛禽類とは食物連鎖の頂点

フクロウは、どんなに可愛くても小型でも、猛禽類という肉食の動物です。
ですから、毎日の餌は冷凍のウズラ、ヒヨコ、マウスなどをあげることになります。
フクロウの種類や状況によってはミルワームやコオロギ、ゴキブリをあげることもあるかもしれません。
飼育者がそれに慣れるのはもちろん、冷蔵庫の保管には同居家族の了承が必要です。

また、フクロウのサイズや気性によってはすでに暮らしている動物の敵となり得ます。
フクロウの爪と嘴はまさに捕食者のもの。特にハムスターや小鳥などは元々彼らの餌です。どんなに慣れていても共に暮らすのは難しいです。

さらにフクロウはしつけが出来ません。
鳥類は皆そうですが、トイレは覚えず、そこら中でします。肉食なのでフクロウの糞尿はそれなりの匂いがします。
ただでさえ安全性のためにパーチ(止まり木)は重い鉄製であることも多く、掃除が大変なのにこまめにしなければなりません。
定期的に来る羽の生え換わり期が重なると掃除はより大変になるでしょう(羽だけではなく、脂粉という粉も部屋を汚します)。
また、フクロウに齧ってほしくないものは目の前から取り除く他ないです。
呼んだら来てくれるフリーフライト訓練はあくまでも運動不足解消のためのもの。しつけとはまるで意味が違うのです。

寿命に付き合う覚悟を

何よりフクロウを飼いづらくしているのは、周囲に飼育している人がほとんどいないことだと思います。
犬猫以外の動物も診られる動物病院だったとしても、フクロウの知見を持つ獣医は本当に少なく、首都圏以外で見つけるのは絶望的です。
目の前のフクロウについて一番詳しいのは飼育者のあなたであり、毎日の観察が寿命を決めます。

それだけ注意深く飼育していても現実問題、鳥類の異変に気付くのは難しいです。
異変に気付いた時はすでに手遅れで、長寿と言われていたのに短命になることも…。

頼れる人がいないから後悔しない飼育が難しい。
だからこそ常にアンテナを張り巡らせ、最新の飼育情報を自ら取り寄せる覚悟がなければフクロウは飼育すべきではありません。
よって多くの人にとってフクロウは飼いにくいと言えるのです。

  • 飼いやすい!
  • 飼いにくい!
フクロウ飼ってみたい?

- 現在の投票結果 -

飼ってみたい!
飼いたくない!
最新情報をチェックしよう!