- 健康に良い。
- 健康に悪い。
お医者様のお墨付き!?ビールは体に良い。
真夏の暑い日、仕事を終えて帰宅。シャワーを浴びて冷蔵庫を開けて蓋をプシュ、グビグビグビ。ビール、最高ですね!冬は鍋をつつきながら、春は友達とお花見をしながら、秋は秋刀魚を食べながらビール、あぁ幸せ。さて今回はそんなビール大好きなビール党員の筆者が「ビールは体に良い!」ということをお話をしたいと思います。ビール党員の皆様、必読です!
1、神が与えた神聖な飲み物、ビール。
メソポタミア文明やエジプト文明に残された壁画などに当時の人々がビールを醸造し、飲んでいた痕跡がある通りビールの歴史はとても古いです。当時は生水をそのまま飲めるほど衛生状態が良くなかったため、水の代わりにビールを飲んでいたとも言われています。またビールが水分や栄養補給のために飲まれていたのと別にビールを醸造するためのビール酵母が医療用の薬としても使われたという記述も残っています。このため昔は「ビールは神が人間に与えた神聖な飲み物」と考えられていたのです。
ビール醸造の様子が描かれた壁画
2、ビールの原料とそれぞれの健康効果!
ビールの種類にもよりますがビールの主原料は「ホップ」「大麦」「ビール酵母」の3つです。どれもが栄養豊富なのですが、この3つの主原料それぞれに期待される健康効果を下にまとめてみました。
「ホップ」…ホップには抗酸化作用の強いポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは脳を活性化させ、血管を強くするので認知症、動脈硬化、骨粗しょう症を予防することができます。多くの研究で実際にそのことが確認されております。また鎮静作用、催眠作用などのリラックス効果もあるようです。
「大麦」ーβ-グルカンという食物繊維が含まれており、悪玉コレステロールや内臓脂肪を低減させる働きがあります。
「酵母」ー18種類ものアミノ酸が含まれています。アミノ酸には免疫力をアップする働きがありまた、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸などビタミンB群も豊富に含まれています。ビタミンB群は、新陳代謝を活発にする効果も期待されます。新陳代謝がよくなることで、疲労回復の促進や皮膚や粘膜などを健康な状態に保つ手助けにもなります。さらにカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
このように3つとも全てが健康にいい成分を含んでいるのです。
3、実は美容にもいい。
ホップに含まれるフィストロゲンという栄養素は女性ホルモンと似た働きをするため更年期障害を軽減したり、髪や肌のつやを保ったりという効果が期待できるようです。またビールは利尿作用があるため、体の中の毒素を体外に排出してくれる効果もあります。ただビールをたくさん飲むと体内の水分がどんどんと体外に排出されるため、ビールを飲む際は脱水症状にならないようにこまめに水を飲むようにしましょう。
4、ビールを飲みすぎると痛風になる?
「ビールを飲みすぎると痛風になる。」という話は誰もが聞いたことがあると思います。が、痛風になる原因はビールではなく、ビールを飲むときに一緒に食べるおつまみが原因であるという研究結果が出ています。長年、痛風の原因とされていたプリン体も実は他の食べ物や飲み物と比べてもビールにそこまでたくさん含まれているわけではないようです。ただ、せっかくビールが体にいいのにも関わらず、一緒につまむおつまみで健康を損ねるのはもったいないのでぜひ読者の皆様、体にいいおつまみを選んで体にいいビールライフを楽しんでください。
まとめ
ということで、以上、今回はいかにビールが体に良いか。についてお話をさせていただきました。ビールだけに限らず何事も「腹八分目」。飲み過ぎに注意して楽しいビールライフを送りましょう!
飲みすぎ注意!ビールは体に悪い?
どんなにビールが体に良いとはいえ、アルコールが入っておりますから飲みすぎたら体に悪いということは容易に想像することができます。今回はビール大好きな筆者が敢えて「こういうビールの飲み方をすると体に悪い。」ということについてお話ししたいと思います。
1、アルコール依存症、肝臓機能低下のリスク
「ビールは体にいい。」の欄で説明したように近年「ビールは健康にいい飲み物である。」という研究結果が様々な研究チームから発表されています。ビール大好きなビール党の人には朗報ですが、ただどんなに「ビールは体に良い」とはいえ、ビールもお酒です。アルコールが含まれることに変わりありませんから飲みすぎないに越したことはありません。「ビールは健康に良い」という研究結果を発表している論文でさえも「飲み過ぎない」ことが前提条件となっているのがほとんどです。一切、休肝日を設けることことなくアルコールを毎日多量に飲めばアルコール依存症はもちろんのこと、肝機能低下のリスクが高まります。ちなみに厚生労働省はアルコール度数5%のビール1日の適切な摂取量を500mLとしております。
毎日大量のビールを飲むビール党の私がいうとあまり説得力がないかもしれませんが。。
みなさん、ビールの飲み過ぎには注意しましょう!
東京都福祉保健局ウェブサイトより引用。
2、おつまみリスク
ビールを飲んでいるとついついおつまみが進んでしまいますよね。ビールは、爽快な喉越しを楽しむお酒でごくごくと多くの量を飲むためビールの量に比例して食べるおつまみの量も増えてしまいます。またウイスキーなどのいわゆる「ハードリカー」と比べるとビールのアルコール度数が高くないため食欲が増進するちょうど良い度数のようです。
ビールを飲むとついつい塩分や油分が多いこってりとした高カロリーのものを選んでしまいますがこれはアルコールを摂取すると体内の塩分濃度が低下するためでその結果、知らず知らずのうち、高血圧・心臓病・脳卒中などリスクをあげてしまうのです。健康的なビールライフを送るためにビールを飲む際はできるだけ塩分、油分の少ない野菜スティックやナッツなどをおつまみに食べるようにしましょう。
3、冷えの原因になる。
冷えは体の様々な病気を誘発するといわれていますが残念ながらワインや日本酒に比べるとビールは原料の大麦の影響で体温を下げる傾向にあるようです。最初のビール一杯は体を温める作用があるようですので冷え性の方はビールを飲みすぎず2杯目からは日本酒やワインなどを飲むようにすることをおすすめいたします。
4、ガンにかかるリスクが上がる?
数多くあるビールの健康効果の研究の中で、数年前ある東大研究チームが「1日1杯でもビールを飲むとガンのリスクが高まる。」という調査結果を発表いたしました。この調査結果は「1日1杯程度の飲酒であれば一切飲まないよりも健康に良い。」という国立がんセンターや厚生労働省が出している調査とは逆の結果となり、ビール党の人々を驚かせました。この調査結果では「1日1杯を10年続けるとガンになるリスクが5%増加する。」としており、これはあくまで休肝日一切なしで10年間毎日1杯飲むという条件のためこの調査結果が必ずしも「ビールは体に悪い。」に直結するとは思いませんが、一応このような調査結果が出ているということは頭の片隅に入れておいた方が良いでしょう。
東大研究チームが発表したガンリスク。
まとめ
今回はビール大好きな筆者が心を鬼にして「こういう飲み方をするとビールは体に悪い。」というお話をさせていただきました。体が健康であることは大切ですが、友人たちとワイワイビールを飲んで楽しい思い出を作ることも大切なことなのでバランスをうまく取りながらビールと付き合うことが大事なのかもしれませんね!それではみなさま、年末年始飲み過ぎに気をつけてビールを楽しんでくださいね!
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