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楽器の王様『ピアノ』
子供に習わせたい楽器ランキングで常に1位、知らない人はまずいない楽器『ピアノ』。今回は6歳の頃からピアノを習い始め、ジャズピアニストになるためにニューヨークまで行った筆者が楽器未経験者が始める楽器としていかにピアノがふさわしい楽器であるかの理由をお話しさせていただきます。
1、『音を出すだけなら楽器の中で一番簡単。』
ピアノは様々な楽器がある中で「音を出すだけならとても簡単」な楽器と言えるでしょう。例えばギターでドレミファソラシドの音を出す場合、左手の指先で弦を押さえ右手で持ったピックで弦を弾くという作業をするのですがこの「指で弦を押さえる。」という作業が最初はとても難しいのです。1音であってもちゃんとした音を出すまでにある程度の時間がかかり、また指先で弦を押さえる練習の段階でじわじわと指先が痛くなるため始めたばかりなのにギタリストになることを早い段階で諦めてしまう人が多くいます。その反面、ピアノは鍵盤を押すだけでドレミファソラシドの音が出る楽器なため、楽器未経験の人にもとても親しみやすく始めやすい楽器と言えるでしょう。
2、『ピアノだけで完結できる。』
「ピアノだけでオーケストラができる。」と言われるように低音から高音まで幅広い音域を出すことができるのがピアノの特徴です。通常、オーケストラではそれぞれの楽器で低音部、中音部、高音部を分担して演奏するのですがピアノは1台で低音部、中音部、高音部を出すことができ、また同時に様々な音を出すことができます。これが「ピアノは楽器の王様」と言われる大きな理由であると言われております。
ギターもピアノと同じように比較的広い範囲の音域を出すことができますがそれでもやはり音域の広さ、また同時に様々な音を出すという点ではピアノに敵いません。
3、『音と音の関係性を理解しやすい。』
これはミュージシャンとして中級以上を目指す方の場合ですが、もしちゃんと音楽理論を勉強したい!という方にもやはりピアノをオススメしたいです。ギターの場合ですとまずは6本の弦の調律(チューニング)から始まり1弦から6弦までそれぞれの音を理解した上で次にそれぞれの弦と弦の音の関係性を勉強しなければなりません。その反面、ピアノはドの右隣の黒鍵がド#、ド#の右隣がレ、というように「音と音の関係性を目で理解しやすい」のです。子供たちが一番最初に習う楽器で鍵盤楽器(メロディオン、オルガン、ピアノ)が多い理由もそこにあるようです。
ピアノ譜
ギター譜 http://guitarpractice.web.fc2.comより引用。
4、弾けるとかっこいい楽器No.1
「AT HOME VOX」というウェブサイトが無作為に抽出した全国20〜59歳の男女1457名に実施したアンケートで「できるとモテそうなイメージのある楽器」ランキングでピアノは断トツで1位の座を獲得いたしました。またYAMAHAが行なった「男性が弾けたらかっこいい楽器」ランキングでもピアノが堂々の1位でした。私は子供の頃からピアノを弾いていたので「ピアノを弾ける人がかっこいい」という感覚はあまりありませんが、このような結果が様々な媒体の調査で出ているので「ピアノが弾けるとモテる。」説の信憑性は高そうです。
https://vox.athome.co.jp/vox/life/79328/pages2/より引用。
まとめ
上記、読んでいただいてピアノが『楽器未経験者が始めやすい楽器』であることがわかっていただけたと思います。ただピアノだけに限らずどの楽器もそうですが上手くなりたくなければ毎日の練習が欠かせません。楽器を始めると必ずどこかで壁にぶち当たります。これからピアノを始めたいと思っている方もいつか壁にぶち当たると思いますが「音を楽しむ」ことを思い出して頑張っていただきたいと思います。
演奏人口No.1『ギター』
日本において演奏人口No.1のギター。人生において誰もが一度は「ギター弾けるようになってみたい。」と思ったことがあるでしょう。今回、中学生の頃にゆず、奥田民生さんに憧れてアコースティックギターを始めた筆者が「楽器未経験者」にギターをオススメする理由をお話ししたいと思います。
1、コードの形を一つ覚えればあとは横にずらすだけ。
ギターは、音をちゃんと出せるようになるまでが大変と「ピアノ」の欄で書きましたが音をちゃんと出せるようになってコードを弾けるようになってからはピアノよりも覚えることは多くありません。下記、ピアノでコードを弾いた場合の手の位置ですが同じメジャーコードでもCメジャーコード、Dメジャーコード、Eメジャーコードと全て弾くときの手の形が違うのがわかると思います。
https://www.fineartsmatter.com/resources/piano-chords-for-beginnersより引用。
その反面、ギターは同じメジャーキーであれば同じ手の形で横にずらすだけでいいのです。これは人差し指を使ったパワーコードという方法です。Fコードの形を覚えてしまえば基本的にはずらすだけで他の12キーの全てコードを弾くことができます。これはメロディを演奏するときも同じようなことが言え1つのキーでメロディを弾けるようになればあとはその形のままスライドするだけで他の11キーで同じメロディを演奏することが可能なのです。もちろん中級者、上級者になるとこの方法だけでは演奏できない場面にも遭遇しますが、ギター弾き始めの方でしたらある程度のレベルまででしたらこの方法で演奏することができます。
https://guitar-qol.com/より引用。
2、どこにでも持ち運びができる。
例えばコンサートがあるとしましょう。どんなミュージシャンもそうですがコンサートやライブではやはりいつも練習している自分の楽器を使い演奏したいものです。初めて人前で演奏するコンサートだとしたらただでこそ緊張しますから弾き慣れた自分の楽器で演奏したいですよね。ギターはそれが可能です。いつも弾き慣れた自分のギターをコンサートやライブに持っていき演奏をすることができます。ただピアノの場合はそうもいきません。ただでこそ移動させるのが大変なピアノですからピアニストの多くはコンサート会場にあるピアノを弾くことになります。有名なピアニストになるとピアノのブランドや型を会場側に指定して用意してもらうのですが、多くの人ができることではありません。そういう点で、ピアノよりもギターの方が有利なのです。
3、演奏人口が多い
数年前のYAMAHAの調査でギターの演奏人口はピアノの演奏人口の約3倍であるという結果が出ております。ギターを弾ける人が周りに多いというだけでもう「楽器未経験者が始める楽器に相応しい」と言えるでしょう。周りにギターを弾ける人が多いと教えてくれる人や一緒に練習できる仲間を作りやすく、またお互いに切磋琢磨しやすい環境があるので一人で黙々と練習するよりも早く上達できます。『三人寄れば文殊の知恵』と昔から言いますが、3人でギターを一緒に練習すれば自分が知らないテクニックや練習方法、また自分が知らなかった名曲に出会えたりもできます。
4、他の弦楽器はギターの応用
他の弦楽器もギターと仕組みが似ているのでギターをマスターするとベース、バイオリン等ほぼ全ての弦楽器に応用することができます。特にベースに関してはギターが6本弦があるのに対し、4本だけなのでギターをマスターした後に演奏してみると比較的スムーズに演奏することができるはずです。(ギターよりベースが簡単というわけではありませんのであしからず。)
まとめ
以上、楽器未経験者が始める楽器にいかにギターがふさわしいかをお話させていただきました。ギターにはアコースティックギター、ガットギター、エレクトリックギター、エレアコなど様々な種類のギターがありますので、ある程度、アコースティックギターで演奏できるようになったら他のギターにもチャレンジしてみてください。ギター1本で様々なジャンルの音楽を楽しめますので「ギターを演奏できるようになりたい」と思っている方。少し古いですが「始めるなら今でしょ!」
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