2021年12月に、就職支援サービス「マイナビ」の運営事務局が、学歴フィルターの存在をほのめかすようなメールを就職活動中の学生に誤送信するという問題がありました。この問題により、学歴フィルターについて議論が巻き起こっています。
この記事では、学歴フィルターの是非について、双方の意見を紹介します。
採用側のコスト削減に役立つ
学歴フィルターはあって良いという理由は、採用側の採用に必要なコストを削減できるからです。
大企業には、膨大なエントリーシートや履歴書が送られてきます。それらを全てチェックすることは、コスト面を考えても現実的ではありません。そのため、予め学歴フィルターを設けておくことで、基準に満たない志望者を足切りすることができ、採用業務を効率化できます。
企業は優秀な人材を求めている
また、学歴フィルターがあるとされている業界は、社員に高い能力を求めている場合が多いと言われています。高学歴の人は、優秀な成績を収めて入学しているため、優秀な人物である可能性が一般的な大学を卒業した人よりも高いといえるでしょう。
さらに、一般的に成績の優秀な人は、継続的に努力できる傾向にあります。そのため、入社後も努力してくれるのではないかと企業は考えています。もし学歴フィルターがなかったとしても、どの企業も優秀な人材が欲しいので、高学歴な人を採用する傾向は変わらないのではないでしょうか。
学歴フィルターはあり
学歴フィルターは学生にとって良い慣習ではありませんが、企業にとってはメリットも多く、今後も続いていくものと思われます。
2021年12月に、就職支援サービス「マイナビ」の運営事務局が、学歴フィルターの存在をほのめかすようなメールを就職活動中の学生に誤送信するという問題がありました。この問題により、学歴フィルターについて議論が巻き起こっています。
この記事では、学歴フィルターの是非について、双方の意見を紹介します。
人材の取りこぼしが起きる
学歴フィルターは、優秀な人材を取りこぼすデメリットがあります。
世の中には、高学歴でなくても優秀な人材はたくさんいます。しかし、学歴フィルターがあると、高学歴でない人は書類審査で落とされてしまうので、面接まで進むチャンスすら与えられません。
企業には、協調性や課題設定する力など、学歴以外にも志望者に求めている項目があります。 ただ、学歴フィルターを設けていたことで、学歴以外は全て基準をクリアしていた人物を採用できないという事態につながる可能性があります。
志望者の減少につながる
そして、その企業に学歴フィルターがあるということが世間にバレてしまうと、高学歴でない人は初めから志望しないようになるため、志望者が減ってしまう恐れがあります。 また、世間からのイメージも悪くなるため、高学歴な人も志望しないようになるでしょう。優秀な人材を効率よく採用するために学歴フィルターを設けていたはずが、志望者が減ってしまっては、本末転倒ではないでしょうか。
学歴フィルターはなし
昨今ではビジネス環境の変化から、求められる人材も変わってきています。企業が本当に求めている人材を採用するためにも、学歴フィルターは必要ありません。