- ITエンジニアになるメリット
- ITエンジニアになるデメリット
昨今、ITエンジニアの需要が高まりつつある。今回は、そのITエンジニアになるにあたってのメリット・デメリットを紹介していく。
ITエンジニアの需要
まず、見出しで記載したようにITエンジニアの需要は現在非常に高い。そのため、長期的に見てもこの職種がなくなることは考えにくい。
最近であると、将来49%の職がAIに代替されると叫ばれているが、ITエンジニアはそのAIを管理する立場にある。そのため、世の中が回るためには不可欠な存在なのである。
出典:https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2015/151202_1.pdf
そもそもITエンジニアとは
ITエンジニアという言葉の定義は非常に広いが、その中でもインフラエンジニアは今後も最も残り続ける可能性が高い職種の1つだ。というのも、AIを含めた先端技術や生活に必要なスマホ、パソコンの技術、これらを支えているのは紛れもなく通信だ。インフラエンジニアはその通信を扱う業種であり、今後5G、6Gと移り行く通信技術を顧客に提供していく立場にある。食いっぱぐれたくないという方には適した職種だ。
出典:https://www.qualcomm.com/news/onq/2020/02/04/5gai-ingredients-fueling-tomorrows-tech-innovations
需要が高いという点においては、転職率が高い傾向にあり、結果、業界全体として様々なことに挑戦できる環境にあることもメリットの1つだ。事実、転職サイトの職種別求人数ではITエンジニアがトップに躍り出ている。
出典:https://topics.type.jp/type-engineer/engineer-job-market-trend/2021-05/
まとめ
このデータから、これまでの転職者の経験にもよるが、ITエンジニアの中にある様々な職種の中で自分のやりたいことがあれば、そこに挑戦しやすい環境にあるということが言える。もちろん、挑戦するために必要なスキルはあるが、人生設計の中にそれらを身に着ける時間を設ければ難しくはないはずだ。
変化の激しい IT業界
正直、ITエンジニアのデメリットは企業に依存しているため、以降では業界内で共通するデメリットを挙げていく。
ITエンジニアとして仕事を続けていくには、常に勉強が必要だ。というのも、業界内の変化の度合いが大きいために、新しい技術・知識をどんどん吸収しないと取り残されてしまうのだ。例えば、15年前ガラパゴス携帯(ガラケー)が当たり前のように使われていたが、Appleのiphoneの発表を皮切りに、今ではスマートフォン(スマホ)が主流になっている。
出典:https://iphone-mania.jp/news-58586/
たったの15年で常識が変化する、それがIT業界だ。そして、この出来事により携帯・通信関連の職種の方は業務上、これまでの仕様や方針においてガラケーから変更させなくてはならない点が一気にでてきた。そのため、スマートフォンに関する知識を頭に入れておかなければならなくなったのだ。以上の事実からも、ニューノーマルな時代を作り上げていくという意味では、勉強が嫌いな人や安定志向の人にはITエンジニアはかなりつらい仕事になる。
また、最近の出来事に関連させると、去年からのコロナウイルス蔓延により、テレワークが多くの会社で導入された。飲食業など、職種によってはかなり難しい働き方になった反面、IT業界においては、元々導入されていたという会社も多くあり、スムーズにテレワークに移行できている。一見、これはメリットのように思えるが、実は大きなデメリットにつながっている。そのデメリットとは、残業時間の増加である。確かに業界内では、コロナ禍前より後の方が残業時間がおよそ10時間も減ったという統計もだされているが、問題はテレワーク自体にある。
表 各業種のコロナ禍後の残業時間の変化
出典:https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2104/08/news023.html
2021年に発表された統計によると、出社とテレワークを比較したときに、圧倒的に後者で仕事をしている人の方が残業時間が長いということが分かった。
図 コロナ禍前後のテレワーカーと出社者の残業時間の比較
出典:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2104/19/news110.html
まとめ
家での仕事であると、プライベートとの境目が分かりにくくなる、帰宅のための移動時間を考えなくなるという点が増加の原因になっているのだ。この統計から、テレワークでの仕事が主流となりつつあるIT業界においては、今後の残業時間の増加が危惧されており、会社にもよるが、プライベートを重視している方にはあまり適さない職種になっていくと考えられている。
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