- 日本の男女平等への意識は確実に良い方向へと進んでいる
- 日本は世界の中では男女平等への意識は足りていない
歴史的に見ると、日本は間違いなく男女平等の社会へと変化していると言えるでしょう。
その根拠として、これまでの日本の男女平等への運動や法律をふまえ説明します。
1911年、平塚らいてうという女性が男女平等に声をあげ「青鞜社」というフェイミニスト団体を立ち上げました。それから1945年には女性に参政権が認められ、1985年には「男女雇用機会均等法」が成立、1999年には男女が対等に家庭生活と仕事を両立するための「男女賛同参画社会基本法」が成立しました。
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal5.html
そして現在、国連加盟国で2030年までに達成する目標として掲げられたSDGsのもと、日本では機会均等のため処置「ポジティブアクション」や育児を行う男性を推進する「育MENプロジェクト」を行うなど日本は少しずつ男女平等の社会へと変化してきています。
出典:https://www.gender.go.jp/policy/mieruka/company/yakuin.html
さらに、こちらは上場企業の女性役員数の推移のグラフになります。女性役員数は2012年から2019年の間にが3倍以上になっており、会社内での男女格差も徐々に少なくなっていることがわかります。
世界的に見ると、日本の男女平等は他の国よりも遅れていることがわかります。
その根拠として様々な客観的データや事実をベースに説明します。
スイスの非営利財団世界経済フォーラムでは2006年からジェンダーギャップ指数という各国の男女格差を調査し、数値化したものを毎年発表しています。この指数では「経済」「政治」「教育」「健康」の4つのデータからスコアと順位が決まります。
出典:https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html
2021年の発表したジェンダーギャップ指数の結果を見てみると、日本は156か国中120位と
G7の中では最低クラスでアジア諸国の中でもかなり低いことがわかります。
出典:https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2021/202105/202105_05.html
こちらは日本の各分野ごとのスコア表になります。「1」に近ければ近いほど平等だと言えるのですが、「教育」と「健康」はほぼ平等であるのに対し「経済」と「政治」はあまり平等であるとは言えません。
特に政治のスコアは「0.061」となっており、ジェンダー格差がまだかなり残っていることがわかります。実際に現在の衆議院の女性議員の割合は約10%ほどで、なかなか女性に向けての政策をとれていないことが問題視されています。
- 日本の男女平等への意識は確実に良い方向へと進んでいる
- 日本は世界の中では男女平等への意識は足りていない